ごわごわ肌の原因は?古い角質をケアしてくすみレス肌に
ごわごわした肌は化粧ノリが悪いうえに触り心地がよくありません。今回は、ごわごわ肌の原因である「角質肥厚(かくしつひこう)」の対策をご紹介します。ごわごわ肌の改善に欠かせないスキンケアの方法やポイントを知り、美しい肌を目指しましょう。
肌の色がくすみがちだったり、肌を触ってみたらざらざらして違和感があると感じていませんか?肌荒れをしているわけでもなく、なんとも表現しにくい肌のごわつき。主な原因は、肌の生まれ変わりサイクルであるターンオーバーが遅れることによる「角質肥厚」です。
耳なじみのない言葉かもしれませんが、角質肥厚はスキンケアや生活習慣を見直すことで改善することができます。肌のごわごわを改善し、ハリのあるみずみずしい肌を目指しましょう。
ごわごわ肌の原因はなぜ起きる?
私たちの体は代謝を通じて常に新しい細胞と入れ替わっていきますが、肌も例外ではありません。肌代謝のサイクルはターンオーバーと呼ばれ、新しい細胞の生成とともに、古い角質もきちんと剥がれ落ちていきます。
しかし、このサイクルが何らかの原因で乱れターンオーバーが遅れると、古い角質が肌に残ったままになります。そして、その古い角質が厚く堆積していきます。これが、ごわごわ・ザラザラ肌の原因となる「角質肥厚」です。
また、角質肥厚は積み重なると薄い灰色にくすんでしまいます。透明度の低い、古い角質細胞が重なることで、肌そのものの透明度も低くくすんだように見えてしまいます。
そうなると、ターンオーバーの周期が乱れる原因が気になりますよね。原因は、以下の通りです。
- 加齢
- 年齢を重ねて新陳代謝が衰えてくると、これがターンオーバーの遅れにもつながります。ターンオーバーが遅れることで、古い角質がたまりやすくなります。
- 乾燥
- 保湿ケアの不足や、空気の影響で肌が乾燥します。肌が乾燥すると、肌のバリア機能が低下します。このような状態に対する防御反応として、角質が厚くなってしまうのです。
- 紫外線
- 肌には、外部の刺激から身を守ろうとする働きがあります。特に強い紫外線を浴びた時などは、肌の内部に紫外線を通さないために、角質を厚くする働きがあります。また、紫外線によってダメージを受けた肌は、それを早く回復させようとして、結果ターンオーバーが早まってしまうことがあります。すると、未熟な角質が表面へ早く出すぎてしまい、ごわごわした触り心地となってしまうのです。
- 生活習慣の乱れ
- 睡眠不足や栄養バランスが偏った食事など、生活習慣の乱れもターンオーバーの乱れにつながる恐れがあります。睡眠不足になると、成長ホルモンが分泌されにくくなり、ターンオーバーの乱れにつながります。また、肌の材料となる良質なタンパク質や、ビタミンやミネラルも不足しないように、栄養バランスの整った食事をとることも、良好な肌状態を保つためには重要です。
- 誤ったスキンケアによる摩擦
- 良好な肌状態を保つ上でスキンケアは有効ですが、やり方を間違っていると逆効果になる恐れがあります。例えば、必要以上の力で肌をこすったりすると、肌がその刺激から自らを守るために角質肥厚を起こし、ターンオーバーの乱れにつながってしまいます。
ごわごわ肌を効果的に美肌に改善する方法
毎日のケアで、ターンオーバーの周期の乱れを整えたり、角質肥厚をケアすることができます。以下の対策を実践してみましょう。
クレンジングオイルで一日の汚れをしっかりとオフする
クレンジングの役割は「油性の汚れを落とすこと」にあります。ターンオーバーの妨げとなる、メイクなどの油性の汚れをきれいにオフしましょう。疲れているからといって、化粧を落とさず寝てしまうというのは禁物です。
その他に、クレンジングでの「スピーディで適量な使用」が重要です。洗浄力の強いクレンジング剤は、長時間肌につけたままにすると乾燥など、肌に負担をかける要因となります。以下が、クレンジングでのポイントです。
- アイメイクや口紅などの落ちにくい部分は専用のリムーバーで落としておき、肌全体のクレンジング時間を短くする
- クレンジング剤は皮脂量のTゾーンからのせ、Uゾーンを洗う
- 落とし残しが多い小鼻と唇の下をしっかり落とす
洗顔でしっかり古い角質を落とす
洗顔の役割は「顔についた汚れや古い角質をオフする」ことです。しかし、強い力でこすったり、日に何度もおこなったりするのは逆効果。正しい洗顔方法は以下の通りです。
- 手をしっかり洗って清潔にする
- 洗顔フォームを充分に泡立てる
- 泡を肌に乗せ、不要な摩擦、刺激を肌に与えないように、クレンジング同様Tゾーン→Uゾーンの順で洗う。
また、以下の方法も古い角質のオフに役立ちます。
- スクラブ洗顔フォーム
- 蒸しタオル
- 拭き取り化粧水
しかし、いずれの場合もやりすぎは禁物です。また、力を加えすぎたり、頻回に行うことは避けてください。敏感肌の方は注意しましょう。
化粧水でたっぷり保湿する
洗顔やクレンジング後の肌は、すばやく、化粧水・乳液で保湿をしましょう。洗顔やお風呂のあとに、ゆっくりしていたら、保湿するのを忘れていた…ということはありませんか?放置をしてしまうと、ターンオーバーの乱れにつながる乾燥を引き起こします。すばやく保湿をしましょう。
また、化粧水を浸透させたいために強くパッティングしていませんか?これは、肌に刺激を与えてしまうため逆効果です。強くたたきつけるようにするのではなく、肌になじませるようなイメージで行いましょう。
ピーリングケアをとり入れる
古い角質を落とす方法として、ピーリングは効果的です。しかし、回数としては製品の説明に従ってください。やりすぎてしまうと、ターンオーバーの周期が早まりすぎてしまうことにつながります。
肌のコンディションを見ながら行ってください。
また、ピーリング後は一時的に角質が剥がれて、バリア機能が低下した状態になります。そのため、保湿をしっかり行いましょう。
ごわごわにあわせてくすみが気になる場合
角質肥厚による、肌のごわごわが気になる場合は、同時にくすみも気になる場合があります。しかし、くすみには乾燥や肌ステインなどさまざまな理由があります。
くすみが気になる方は「顔にくすみができる原因│肌のトーンを明るくするスキンケアとは?」を確認してみましょう。
まとめ
ごわごわ、ザラザラ肌の原因として「角質肥厚」を取り上げました。これは、ターンオーバーの遅れにより、古い角質が堆積した状態と言えます。ターンオーバーが遅れる原因には、加齢のほかに、乾燥、紫外線ダメージ、生活習慣などが挙げられます。
ごわごわ、ザラザラ肌の改善には、自分の状態をしっかりと把握した後、適切な洗顔やスキンケアが肝心です。今回ご紹介した内容を確認し、肌に優しいケアを心がけてくださいね。