くすみの主な原因
2018.06.28

肌が黄色く見える?黄ぐすみの原因とクリアな肌への改善方法

鏡を見て「肌が黄色っぽく見える」と感じたことはありませんか?肌が黄色くなる原因は、柑皮症などの病気のほかに、黄ぐすみがあります。原因をきちんと把握して、透明感のある肌へ改善していきましょう。

肌が気になる女性

「最近、肌が黄色っぽくなってきた…」そんな悩みを抱えていませんか?肌色が変わってしまうと、これまで使っていたファンデーションが使えなくなったり、透明感がない印象を与えてしまいますよね。この記事では、肌が黄色くなる原因と改善方法をご紹介します。

肌が黄色く感じる原因は何が考えられる?

肌が黄色くなる原因としては、以下のようなものが挙げられます。

柑皮症(かんぴしょう)
柑橘類(みかんなど)に含まれるカロチンの摂りすぎで、皮膚が黄色く見えるようになります。
黄疸(おうだん)
ビリルビンという色素が血中で増加することで、皮膚が黄色く見えるようになります。黄疸の原因としては、肝臓の異変や胆汁の閉塞、溶血などが挙げられます。
黄ぐすみ
くすみの一種で、肌自体が黄色くなってしまう状態です。

今回は、スキンケアや生活習慣の見直しで改善が期待できる「黄ぐすみ」について詳しく解説していきます。

黄ぐすみの原因は糖化・カルボニル化

黄ぐすみの主な原因には、一般的に「糖化」と「カルボニル化」があげられます。

改善するには、通常のくすみ対策とは異なるアプローチが必要です。ここからは、それぞれのメカニズムと対策についてみていきましょう。

黄ぐすみの原因(1)糖化

最近、美容系サイトや美容雑誌などで度々登場するようになった「糖化」。その名前を聞いたことがあっても、あまりよくわかっていない方も多いのではないでしょうか。

糖化とは

糖化のわかりやすい例としてよく挙げられるのが「ホットケーキ」です。ホットケーキは、タンパク質(卵や牛乳)と糖分(砂糖)を混ぜた生地を焼きますが、それを焼くと糖化反応(メイラード反応)により、褐色の焼き上がりとなります。これに類似した現象が人体でも起こり、肌くすみの原因となるのです。

糖化とは、いわば「肌の焦げ付き」をイメージしていただければ分かりやすいでしょう。

具体的には、余分な糖と私たちの体を構成しているタンパク質が結びつくことにより、「AGEs(最終糖化生成物)」という物質を発生します。AGEsは褐色であるため、蓄積すると肌が黄色や茶色にくすんでしまいます。しかも一旦蓄積するとそれを治すことは難しいため、蓄積させないケアを心がけましょう。

糖化を予防するスキンケア

糖化による黄ぐすみやたるみを防ぐためには、AGEsの生成を抑制する効果が期待できる成分を配合した化粧品を活用しましょう。具体的には、以下のような植物成分があります。

ヨモギエキス
ポーラ化成が独自で抽出したキク科植物であるヨモギの葉からのエキスのこと。ヨモギにはさまざまな薬理作用があるとされ、古くから治療に応用されてきました。化粧品成分としては、抗炎症や抗菌、抗酸化作用が期待されています。また、近年ではAGEsを除去することで、顔の黄色みや皮膚の弾力[1]および、たるみ[2]が改善することが初めて研究報告されました。
レンゲソウエキス
マメ科植物であるレンゲ草は、日本でもおなじみの植物。主に保湿作用や収れん作用のほか、エイジングケアが期待できる化粧品成分として活用されています。ポーラ化成が独自で抽出したレンゲソウエキスには、角質のAGEsが低下することが研究報告されています[3]。
珊瑚草オイル
珊瑚草とはヒユ科の植物で、陸と海の間に生息しています。珊瑚草から超臨海抽出法で得られた成分が、いくつかの植物と比べて角層の糖化を抑制する効果が高いという研究結果がファンケルと順天堂大学により報告されています[4]。また、この成分には脂質バリア調整タンパク質が増加することも確認されました。珊瑚草オイルはこの二つの作用にて老化によるバリア機能低下の予防ができる可能性があり、この成分が配合されたアイテムが期待されています。

糖化を予防する食生活

糖化は、日々の食生活を見直すことでも防げます。AGEsは余分な糖が体内に存在するときに発生するため、まずは糖質を摂取しすぎないことが大切です。パスタやうどん、ケーキ、清涼飲料水など、普段糖質を多く含む食べ物を食べる人は、肉や魚、野菜も取り入れながらバランスのよい食事を心がけましょう。

また、むしろ量だけではなく、いかに血糖値スパイクを作らないかが重要です。空腹時に甘いものを食べたり、おにぎりで済ませたりすることは、血糖値の急激な上昇につながりAGEsが産生しやすくなります。普段の食事も、野菜から食べ始め、最後に主食、というリズムを心がけましょう。間食はお菓子ではなく、チーズやヨーグルトなど血糖値があがりにくいものにしてみましょう。

また、AGEs生成の抑制効果が期待できる、優れた抗糖化作用をもつ野菜もあります。以下の野菜[5]を意識して食べるようにしましょう。

  • ふきのとう
  • モロヘイヤ
  • 新生姜(ガリ)
  • ローズマリー
  • サニーレタス など

糖化対策のサプリメント

毎日の食事で十分な対策をするのはなかなか難しいでしょう。すでに糖化が進んでいると思われる方は、数種類のハーブ(カモミール、ドクダミ、サイヨウサンザシ、ブドウ葉)を組み合わせたものやマンゴスチンなど、糖化抑制の効果が期待できる成分の入ったサプリメントの使用も検討してみましょう。

黄ぐすみの原因(2)カルボニル化

糖化とあわせて、黄ぐすみの原因としてあげられるのが「カルボニル化」。どういった原因で発生するのか、またその対策についてみていきましょう。

カルボニル化とは

体内で発生した活性酸素により、脂質が分解されるとカルボニル基を持ったアルデヒドという物質となります。このアルデヒドとタンパク質が結びつくとタンパク質がカルボニル化されます。このカルボニル化して変性したタンパク質「ALE」(終末脂質過酸化物質)が発生することで、肌が黄色く見えるようになるのです。主に真皮の浅い部分に多く見られます。

カルボニル化の原因となる活性酸素は、紫外線などの外部刺激や偏った食生活などにより発生します。

カルボニル化を予防するスキンケア

カルボニル化を予防するには、活性酸素の発生を食い止める必要があります。また、できてしまったALEをためないケアも大切。そのためには、以下のようなスキンケアをおこないましょう。

紫外線対策
紫外線は活性酸素を発生させる要因となり、それがカルボニル化につながるためので、サンスクリーンや紫外線の炎症から守るサプリメントでしっかりと紫外線対策しましょう。また、日傘、サングラスやUVカットパーカーなどもあわせて使うと効果的です。
抗酸化作用が期待できるスキンケア化粧品を使う
オリーブ葉エキスにカルボニル化の抑制作用があるのが確認されています。また、「ビタミンC誘導体」は抗酸化作用のほか、シミの原因となるメラニンの還元作用が期待できるので、これらの成分が配合されたスキンケア化粧品を使用すると良いでしょう。

カルボニル化の抑制に効果的な食べ物

糖化同様、カルボニル化についても、食生活の見直しにより予防が期待できます。カルボニル化の原因である活性酸素をつくらせないために、抗酸化作用がある下記の緑黄色野菜やフルーツを積極的に摂取しましょう。

  • ほうれん草
  • ニンジン
  • かぼちゃ
  • ブロッコリー
  • いちご
  • レモン
  • キウイフルーツ
  • トマト

まとめ

肌を黄色くしてしまう大きな原因として、「糖化」「カルボニル化」をご紹介しました。これらは、食事やスキンケアに気を遣うことで、セルフケアでの予防・改善が期待できます。黄ぐすみが気になった場合は、食事やスキンケアの見直しからはじめてみましょう

参考文献

  1. [1] Tada A, et al.(ポーラ化成株式会社)J invest Dermatol 2009 ;129 :S60.
  2. [2] Ohshima H, et al.(ポーラ化成株式会社) Skin reserach and technology 2011 ;17 :101-107.
  3. [3] 多田明弘(ポーラ化成株式会社) Fragrance Journal 2012:7:11-16.
  4. [4] 山田祐太朗(ファンケル株式会社) 日本生薬学会第66回年会:2019
  5. [5] Takabe W,et al.Glycative Stress Research 2017; 4 : 071-079 http://www.toukastress.jp/webj/article/2017/GS17-11J.pdf

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